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シンプルな言葉ですが、なかなか奥の深い言葉で、
この言葉は、ドイツの建築家であるミース・ファン・デル・ローエが提唱していた言葉で、
少ない建築材料で豊かな空間を作ることを旨とした、20世紀を代表する建築家であったようです。

230px-Farnsworth_House_2006.jpg
ファンズワース邸(wikipediaより)

日本の伝統的な建築も、和室に見られるような質素な作りで、家具は最小限のものしか置かないため
多用途に使うことができるところは、"Less is more."の考え方と共通するように思えます。

昔の日本人の生活自体にも、「吾唯足知」(われただ足ることを知る)の言葉のように、
「欲張らないことで、物や欲望から自由になり豊かに生きていける」(私の解釈)、といった教えがありました。
最近、「断捨離」や「ミニマリスト」、そしてカーシェアの普及といった、
物をかたづけて身のまわりの物を必要最小限にするという生き方は、
「吾唯足知」、"Less is more."の考え方が見直されてきているのかもしれません。

私は"Less is more."の言葉を、クレニオセイクラルワークのタッチを教えてもらった時や、
昨年の8月から受講を始めた、ソマティック・エクスペリエンス(SE)というトラウマセラピーのクラスでも
この言葉を耳にしました。

それは、タッチは小さいほど効果的であり、トラウマのセラピーもトラウマが大きいほど、
少しずつ扱っていく方がクライエントにとって安全で効果がある、ということです。

なぜなら、タッチは刺激が強すぎると身体は守ろうとして収縮してしまい、
さらにセラピスト側に力が入っていては、クライエントの身体の反応に気づきにくい。
これではクライエントにとって、何がどれだけ必要なことか見つけられなくなってしまう上、
クライエントの身体はますます緊張して、効果を得ることができません。

トラウマに対しても、カタルシス効果(不安や葛藤を言語・非言語的に表現して、感情を解放することで問題が消失していく。)を用いると、場合によってはトラウマの感情が一気に大きく放出されることにより、大きな解放感が得られますが、
リバウンドのように、落ち着いていくときには過剰に落ち着いてしまい、抑うつ状態を招くこともある、という見方です。
SEを開発したリヴァイン博士は、「癒しのプロセスは、劇的でなければないほど、またゆっくりと起これば起こるほど
より効果的である。」と述べています。

また、大きな解放感を得るために過剰なカタルシス(泣いたり、叫ぶといった激しい感情の放出を伴うような)を求め、
そのループにハマりこんでしまうことにもなりかねません。
これは身体についても言えることで、肩こりに困っている人がマッサージに慣れてくると
より強い刺激、痛いくらいに揉んでもらわないと楽にならなくて、いつまでも肩こりが解消しないことにも似ています。

つまり身体も心も、状態が深刻であればあるほど効果を上げようとして、強く、大きな力が必要だと思いがちですが
かえって逆効果になる場合もあるのです。
こんな場合は、"Less is more. "
その人の身体・心に応じて少しずつ続けていくことが、やがては大きな結果につながると思います。

"Less is more. "この言葉を大切に、欲張らず少しずつ、日々の積み重ねを大切に毎日を過ごしたいものです。

イマ ココ ロルフィング
http://jirolfing.com


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